特集
働きやすい職場の印 Ni-ful(ニーフル)

誰もが働きやすく、能力を発揮できる職場づくりに向けて

新潟県知事 花角英世
本県においては、進学や就職等をきっかけとする若者、特に女性の首都圏等への流出が顕著であり、働く場所として新潟県が選ばれるよう、県内企業における魅力ある職場づくりを進めることが急務であると考えています。
このため県では、県内企業の多様で柔軟な働き方や女性活躍の取組を促進するため、平成18年度から実施してきた「ハッピー・パートナー企業(男女共同参画推進企業)登録制度」を見直し、今年度から新たに「新潟県多様で柔軟な働き方・女性活躍実践企業認定制度(Ni-ful(ニーフル))」を創設し、10月1日から認定を開始しました。
Ni-fulは、「仕事と育児の両立支援」「働き方改革」「女性活躍」の3つの分野について、育児休業取得率、年間休日数、女性管理職比率等の認定項目を設けています。認定企業になると、ロゴマークを活用した企業PRができるほか、女性が働きやすい職場環境づくりに向けた支援が受けられるなど、様々なメリットがあります。県内企業の皆様には、こうした制度も積極的に活用し、ワーク・ライフ・バランスの実現と併せて、若者に選ばれる魅力的な企業を目指していただきたいと考えております。
県としても、企業の実践的・継続的な取組を一層後押しすることにより、誰もが働きやすく、能力を発揮できる職場づくりを推進してまいります。
Ni-ful(ニーフル)認定企業ってどんな企業なの?
この新制度は、ワーク・ライフ・バランスを実現し、男女が共に個性と能力に応じて活躍できるよう積極的に取り組む企業を認定し、その取組を支援することで、県内企業の魅力ある職場環境づくりをより一層進めることを目的としています。
愛称の「Ni-ful」とは
新潟の頭文字「Ni」と、充実(Full)等を組み合わせ、「新潟で誰もが、働きやすく充実した人生を送ることができる社会を目指す」という理念が込められています。
どんな認定項目があるの?
Ni-ful(ニーフル)企業に認定されるには、「仕事と育児の両立支援」「働き方改革」「女性活躍」に関する具体的な「認定項目」を満たす必要があります。項目の達成数に応じて、第1段階の「Ni-ful認定企業」、第2段階の「Ni-fulゴールド認定企業」の2つの区分で認定します。
認定項目の一例
分野① 仕事と育児の両立支援
- 男性の育児休業等取得率30%以上
- 女性の育児休業等取得率75%以上
など他2項目
分野② 働き方改革
- 正社員採用者の離職率20%以下
- 正社員の年間休日数が110日以上
など他2項目
分野③ 女性活躍
- 女性管理職比率が産業ごとの平均値以上
- 独自の女性活躍の取組の実施
など他2項目
【認定要件】
- 認定項目のうち3項目以上満たす
認定されると…
9項目の認定メリットあり!

【ゴールド認定要件】
- 認定項目のうち6項目以上満たす
- ①~③の分野を各1項目以上満たす など
認定されると…
13項目の認定メリットあり!

ロゴマークは、“新潟”の頭文字「n」と、“work”や“woman”の頭文字「w」を組み合わせ、「笑顔」をモチーフに、明るく前向きなイメージをデザイン化しています。
認定企業のメリットは?
認定企業は、認定区分に応じて、「女性の採用拡大や職域拡大に向けた環境づくりへの経費補助」や「男性の育児休業取得に対する助成金」「ロゴマークを活用した企業PR」など、Ni-ful認定企業は9項目、Ni-fulゴールド認定企業は13項目のメリットを受けることができます。
主なメリット
- 女性の採用拡大に向けたホームページの制作・改修(ソフト)や、女性専用施設等(更衣室・トイレ等)の設置・拡張(ハード)などの経費を補助!
補助率・補助限度額:Ni-ful認定企業100万円(補助率1/3) - ロゴマークをホームページや会社案内、名刺等へ利用可能!
さらに! Ni-fulゴールド認定企業になると
- 補助限度額が200万円、補助率が1/2に!
- 中小企業が男性従業員に所定の条件を満たす育児休業等を取得させた場合、助成金25万円を支給!
- 妊娠・出産・子育て関連有給休暇制度を導入し利用した場合、奨励金30万円を支給!
誰もが活躍できる新潟県を目指して
ステップ1
Ni-fulの認定を受ける企業が増える

ステップ2
認定を受けた企業がNi-fulのメリットを活用しながら働きやすい職場づくりの取組を進める
ステップ3
さらに上位の国認定制度の、女性活躍推進企業「えるぼし」や、子育てサポート企業「くるみん」を取得する企業が増える

女性活躍推進企業「えるぼし」

子育てサポート企業「くるみん」
ゴール!
新潟県で働きたいと思う人が増え、誰もが活躍できる新潟県を実現!
More Information
Ni-ful認定企業の一覧は、県ホームページに掲載しています。Ni-ful企業になるための申請方法など、詳しくはこちら
どんな働き方をしているの?
Ni-ful認定企業に聞きました!
株式会社アルゴス(妙高市)

代表取締役 古川 大助さん
DATA
- Ni-fulゴールド認定企業
- 従業員数:52名
- 従業員の男女比:男性63.5% 女性36.5%
- 建設コンサルタント、雪氷対策、交通量調査などに取り組んでいる。
Q. 会社の特徴は?
A. 建設業界としては女性比率が高く、技術職や管理職でも多くの女性が活躍しています。また、社員の年齢層は20代が25%を占めています。
Q. 働きやすい職場にするため取り組んでいることは?
A. 20代の社員も多いため、早い段階から育児休業を取得しやすい環境を整えてきましたが、今後、取得する人が増えることを見込み、体制を強化しています。また、育児休業取得者の分の仕事が特定の社員に偏らないように、各部門に毎年周知しています。
Q. 今後どんな企業にしていきたい?
A. 働き方は多様ですし、それぞれが「なりたい自分」を叶えられるよう、出産や病気でキャリアが途切れない仕組みを整えていきたいと思っています。

職場の声

雪氷技術センター 課長 阿部 加奈恵さん
有給休暇を時間単位で取得できるため、こどもの学校行事の時や急な発熱時でも助かっています。私自身が育児休業を取得したとき、周囲から大きなサポートを受けました。課長という立場になった今、後輩が産休・育休を取得する際には、私が業務管理をしっかり引き受けます。
小片(おがた)鉄工株式会社(小千谷市)

代表取締役社長 小片 龍也さん
DATA
- Ni-fulゴールド認定企業
- 従業員数:62名
- 従業員の男女比:男性74% 女性26%
- 蒸気ボイラやバーナーの設計、製造、施工などをワンストップで手掛けている。
Q. 会社として大切にしていることは?
A. 社員個人の特性をどう引き出すかを大切にしていて、本人の自由を尊重しています。
Q. Ni-fulを取得したきっかけは?
A. 社員主導のさまざまなチームが、会社の運営を考えてくれています。Ni-fulの取得は女性の活動グループ「なでしこ会議」の提案でした。最終的にはプラチナくるみんの取得などを目標に、さらに体制を整える予定です。
Q. Ni-fulを取得してよかったことは?
A. 先日、社員が「娘から“お父さんの会社、Ni-ful認定受けているなんてすごいね”と言われた」と誇らしそうに報告してくれて、大変嬉しかったです。今後、就職ガイダンスなどでも、この認定は求職者の方に安心感を持ってもらえると思います。

職場の声

総務課事務員 堀澤 彩香さん
育児休業の際は、復職2カ月前と復帰1カ月後に面談があり、不安がないかなど話を聞いてもらえました。休んでいる間も会社とのつながりを保てたことがうれしかったです。上司から「今はあなたの番。次に後輩たちが休むときは支えてね」と言われたので、その時がきたらしっかりとサポートしていきたいです。
社会福祉法人 新潟さくら会 分水いちごの実(燕市)

統括施設長 山田 徹さん
DATA
- Ni-fulゴールド認定企業
- 従業員数:62名
- 従業員の男女比:男性30% 女性70%
- 特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービスなどを運営している。
Q. 働きやすい職場にするために取り組んでいることは?
A. 時差出勤や勤務時間のインターバル、自宅で研修を受講できるLINE配信の導入などの改革を進めています。また、育児休業中の人などは復帰しやすいように連絡をとったり、面談したりしています。
Q. 職場の雰囲気は?
A. 社員同士、残業しないように声を掛け合って残業時間は月平均2.1時間です。
Q. Ni-fulを取得してよかったことは?
A. 法人のアピールにもなり、職員のモチベーションアップにつながっていると思います。それがさらに人材確保に結びつくことを期待しています。


職場の声

介護職員 竹内 智子さん
こどもがいる職員も多く、子育てをしながら働くことへの理解があります。保育園や学校から連絡が入っても快く送り出してくれます。毎日定時で帰ることができるので、保育園のお迎えも時間通りに行くことができて助かっています。

機能訓練指導員 小黒 巧海さん
会社から育児休業を分割できると聞き、2人のこどもいずれも、3回に分けて取得しました。こどもの細やかな成長を近くで見られたので、取得して本当によかったです。復職してからも家事・育児の時間をしっかり持てています。
インタビューを深掘り!取材こぼれ話はこちら

